ミキシングテスター法とは、セメント系固化材のスラリーを用いる柱状改良の品質検査です。
本法は、未固結の柱状改良にプローブを挿入し、全長にわたって電気比抵抗を計測し、その均質性を数値化して明確にする技術です。
施工直後の改良体の撹拌混合状況を把握するために、改良体の比抵抗を測定します。
プローブ(比抵抗先端部)をSSロッドに装着しコラム中心に挿入して、ミキシングテスター(比抵抗測定器)にて設計対象層の品質を調べます。
本技術は、スラリー系機械撹拌式深層混合処理工法による未固結の改良体中に4極型の比抵抗プローブを挿入し、測定した比抵抗値に基づいて柱状改良体の均質性を確認する品質管理手法である。本技術の一部は、ウルトラコラム工法(GBRC 性能証明 第08-06号 改、2009年11月10日)に適用されていたが、一般的なスラリー系機械撹拌式深層混合処理工法にも拡張できるように、既往の判定基準を修正するとともに新たな品質判定基準を追加している。
柱状改良体の品質評価は、材齢7日または28日のコア供試体の一軸圧縮強さに基づいて行われている。しかし、この方法は事後確認であって、試験結果が得られた時点では、工事が上部構造に及んでいる場合があり、施工直後に改良体の品質を把握できれば、その場で再施工も可能となる。本技術は、施工直後にスラリー系機械撹拌式深層混合処理工法による改良体の品質評価を実施できることを意図して開発したものである。なお、深層混合処理工法における改良体の品質評価はコアの圧縮強度試験に基づくことが原則であり、本技術はコアによる品質評価を補完するものである。
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