すぎやからまつの木製芯材を改良体の中心に埋設して、
柱状改良体の支持力を増加させました。
ウルトラウッドコラム工法は、両方の工法の短所を解消し、長所を引き出すために開発されました。摩擦力などが期待できる柱状改良工法の利点と既製杭で品質が安定している木杭の利点を併せ持った工法となっています。そのため、小さな径で改良長を短くしても、大きな支持力を得ることが可能となりました。また、その評価は多くの実験結果から証明されています。
先端に固化材の吐出口を設けた中空ロッドと攪拌翼、2種類の共回り防止翼、掘削翼で構成したシンプルな攪拌装置です。共回り防止翼の「突出翼」は、翼長が掘削径よりも長く、地盤から反力を得ることで回転を防止します。また、「中間翼」は翼長が短く、貫入時の抵抗を抑えるとともに、粘性の高い土質の攪拌・混合に効果を発揮します。
ウルトラコラム工法は、財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得しています。
従来の柱状改良体より小さな径でも大きな支持力。
ソイルコラムは、ウルトラコラム工法を基準とします。
「ウルトラウッドコラム工法」は、セメント系固化材のスラリーを吐出しながら地盤を掘削撹拌することで、柱状の地盤改良体を築造する機械撹拌式深層混合処理工法です。さらに改良体の中心に木製芯材を埋設して改良体の支持力を増加させた工法です。
工法名 | ウルトラウッドコラム工法 |
---|---|
改良径方式 | 杭形式 |
掘削ロッド数 | 単軸 |
掘削撹拌機構 | 水平方向掘削撹拌機構 |
共回り防止機構 | 共回り防止翼を十字に装備した本工法独自の防止機構 |
掘削撹拌翼枚数 | 掘削翼を含め6枚 |
施工サイクル※1 | 1サイクル施工 |
施工速度※2 | 1.0m/分 以下 |
羽根切り回数 | 450回/m 以上 |
適用地盤 | 砂質土、粘性土、ローム |
適用建築物 | 小規模建築物※3、高さ3m以下のコンクリート擁壁 |
改良長 | 2.5m、3.5m、4.5m |
改良体径 | φ400mm、φ500mm、φ600mm |
芯材径 | φ80mm、φ90mm、φ100mm |
芯材長 | 2m、3m、4m |
固化材配合量 | 300kg/㎥ |
設計基準強度 | 700kN/㎡ |
固化材 | 一般軟弱土用固化材 適用地盤がロームの場合は、一般軟弱土用固化材より高い固化性能を有するもの |
改良体:Fc =700kN/㎡
芯材:Fc =13.86N/㎟
=13860kN/㎡
改良体:fc = 233kN/㎡
芯材:fc = 4620kN/㎡
改良体径 D(mm) |
芯材径 d(mm) |
改良長 L(m) |
芯材長 Lw(m) |
先端平均N’算定範囲 (改良体先端から) |
---|---|---|---|---|
400 | 80 | 2.5 | L-0.5 | 上2.5D~下1.88D |
500 | 90 | 3.5 | 上2D~下1.5D | |
600 | 100 | 4.5 | 上1.67D~下1.25D |
施工の流れをデータに記録し、安全をチェックします。
柱状改良体の施工時のデータを記録・管理することで不測の事態が起きないように先見的に対応します。現場でのデータをプリンターで即座に印刷可能で、メモリーカードから事務所のパソコンで内容の確認ができます。
パソコンでは杭番号によるデータ一覧表、掘削深度設定ごとの区間データ、時間ごとの区間データ、グラフとデジタルデータをチェックします。
操作部(建柱車用)
操作部(クローラー)
操作部(建柱車・クローラー兼用)
制御部(記録用プリンター、カード装着機能付)
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