ウルトラコラム工法NEO 建築物の強固な基礎づくりを実現する新しいソイルコラム工法 コラム径φ400~1600mm、改良長最大20mまで適用範囲が広がりました。

ウルトラコラム工法NEO

新たに開発した特殊混和剤「ウルトラリキッド」により、
高品質な改良体を築造できます。

ウルトラコラム工法NEOは、実績のあるウルトラコラム工法の技術をベースにして、環境負荷低減・品質向上を達成した柱状改良工法です。特殊混和剤(ウルトラリキッド)を使用することで、セメントミルクの水固材比を最高40%まで高濃度化でき、高強度低残土の柱状改良体を築造できます。

ウルトラリキッドの添加によるメリット

品質の向上
W/C減による強度が増加
W/C減による注入量の減少
スラリーの流動性向上
環境負荷低減
固化材量の減少
発生残土の減少
品質向上

コラム径φ400~2000mm、改良長最大20mまで適用範囲が広がりました。

ウルトラコラム工法NEO

攪拌装置

先端に固化材の吐出口を設けた中空ロッド、攪拌翼、十字型共回り防止翼で構成されます。共回り防止翼「大」は、翼長が掘削径よりも長く、地盤から反力を得ることで土の共回りを防止します。また、共回り防止翼「小」は翼長が掘削翼よりも短く、貫入時の抵抗を抑えるとともに、粘性土地盤の攪拌・混合に効果を発揮します。

攪拌装置

建築技術性能証明を取得

ウルトラコラム工法は、財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得しています。

建築技術性能証明

ウルトラリキッド

  • ウルトラリキッド
  • ウルトラリキッド

特長

01.独自の技術で攪拌効率アップ
新開発の十字型共回り防止翼の採用で攪拌作業を効率化しました。
02.確かな品質管理
ミキシングテスター(比抵抗測定器)で攪拌状況を確認し、サンプラーで対象土質のコラムの強度などを入念にチェックし、施工品質を高めます。
03.多彩な改良形式を選択可能
目的に応じて杭形式(杭配置、接円配置、ラップ配置)、ブロック形式、壁形式など、さまざまな改良方式を選定できます。
04.小規模建築物にも対応
戸建住宅をはじめ、3階以下の小規模建築物の柱状改良杭工事にも対応できます。
05.さまざまな現場に対応
施工現場に合わせて、小型クローラー式やラフタークレーン式、建柱車、バックホウなどさまざまな施工機械を選択できます。
06.幅広い土質に適応可能
攪拌効率が高いので、砂質土、粘性土、ローム、シラスなど、幅広い土質に対応できます。
07.コラム径φ400~φ2000mm
施工できるコラム径は、小規模建築物ではφ400mm~φ800mm、小規模建築物以外ではφ500mm~φ2000mmです。また、最大改良長が20mまで適用範囲が広がりました。
08.低騒音・低振動
周辺環境への影響を最小限に抑えることができます。

仕様および適用範囲

工法名 ウルトラコラム工法NEO
改良形式 杭形式(杭配置、接円配置およびラップ配置)ブロック形式、壁形式
適用構造物 建築物、土木構造物、擁壁および工作物
掘削ロッド数 単軸
掘削撹拌機構 水平方向掘削攪拌機構
共回り防止機構 共回り防止翼を十字に装備した本工法独自の防止機構
掘削撹拌翼枚数 掘削翼を含め6枚
施工サイクル※1 1サイクル施工
施工速度 2.0m/分以下
羽根切り回数 450回/m以上
適用地盤 砂質土、粘性土、ローム
適用建築物 小規模建築物※2 小規模建築物以外
最大改良長 12mただし、φ400mmの場合は4.5m 20m
コラム径 φ400mm  φ500mm
φ600mm  φ800mm
φ500mm~φ2000mm
固化材配合量 砂質土地盤、粘性土地盤 250kg/㎥
ローム地盤 300kg/㎥
砂質土地盤、粘性土地盤の場合は100kg/㎥以上、
ローム地盤の場合は250kg/㎥以上で配合試験による
設計基準強度 1000kN/㎡(砂質土、粘性土)
700kN/㎡(ローム)
150~2500kN/㎡(砂質土、粘性土)
500~2000kN/㎡(ローム)
固化材 一般軟弱土用固化材
適用地盤がローム地盤の場合は、
一般軟弱土用固化材より高い固化材を有するもの
配合試験による
添加材 ウルトラリキッド
  • ※1施工試験などによって要求される設計基準強度が確保できることを確認した場合に限り、2サイクル施工を採用できる。
  • ※2下記の1)~4)の条件をすべて満たす建築物
    1)地上階:3階以下  
    2)建物高さ:13m以下  
    3)軒高:9m以下  
    4)延べ面積:500㎡以下

品質管理試験

未固化改良体の比抵抗測定
工直後の改良体の攪拌混合状況を把握するために、改良体の比抵抗を測定します。プローブ(比抵抗先端部)をSSロッドに装着しコラム中心に挿入して、ミキシングテスター(比抵抗測定器)にて設計対象層の品質を調べます。
SSロッドに装着して測定の場合

SSロッドに装着して測定の場合

ミキシングテスター

ミキシングテスター

プローブ

プローブ

ボーリングコアによるコア採取率の確認
全長コアボーリングに対して、コア全長の観察を行い、スケッチや写真に記録。指圧や水洗いで簡単に崩れる部分を探り、断面欠損部の割合が断面の50%以上の部分を未固化部分と判定。コアの長さに対する固化部分の割合をコア採取率として確認します。
サンプラーによるモールドコア採取
サンプラーにより対象土質を採取し、土の一軸圧縮試験(JIS A 1216)に準拠して実施します。
六価クロム溶出試験
必要に応じて六価クロム溶出試験を行います。
コア供試体の一軸圧縮試験
全長コアから切り出した供試体の端面を整形後、直径・高さ・質量を測定し、土の一軸圧縮試験方法(JIS A 1216)に準拠して実施します。
スラリー比重確認
打設前の品質検査として、固化材スラリーをプラント製造中に適切な水・固化材比を確認するために実施します。
SSドリル
小規模建築物のスクリューウエイト貫入試験時に、SSドリルにより支持地盤の土質確認を行います。
  • サンプラー

    サンプラー

  • サンプラー(モールドコア採取)

    サンプラー
    (モールドコア採取)

  • 土塊混入率試験

    土塊混入率試験

  • 最大φ1600mm

    最大φ1600mm

  • 掘り出し調査

    掘り出し調査

  • 掘り出し調査

    掘り出し調査

  • スラリー比重確認(マッドバランス)

    スラリー比重確認
    (マッドバランス)

  • SSドリル(土質サンプラー)

    SSドリル
    (土質サンプラー)

施工手順

施工手順
01.準備工
敷き鉄板・表層地盤改良などの養生、地中障害物・転石の除去、芯出し・マーキング、計量装置の点検・キャリブレーション、スラリーを混練しスラリー比重の確認等を行います。
02.位置決め
コラム施工位置に掘削攪拌機の中心を合わせた後、オーガーの傾斜を調整します。
03.空堀掘進
所定の深度まで空堀掘進します。(空堀が必要な場合)
04.掘進攪拌
貫入速度と固化材スラリーの吐出量を施工計画書記載の所定量に保ちながら掘進攪拌を行う。
05.先端部練り返し
所定の施工深度に到達したら、固化材スラリーの吐出を停止してオーガーを逆回転させ、先端深度から上方へ1mまでの区間で掘削攪拌機を1往復させ、改良体先端の攪拌を入念に行います。
06.引き上げ攪拌
所定の速度で引き抜き攪拌を行います。
07.品質管理試験
所定の固化材配合量および羽根切り回数が得られていることを確認後、所定の深度まで比抵抗の測定を行い、サンプラーにて所定の深度からモールドコアを採取します。

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